これは、昔々になる話
ある一人の歌唄いが
どこにでもある ありふれた恋の相手へと
贈った歌
当たり前に 過ごしてる奇跡は
誰にとっても日常で
想い合う ふたりなんて、
誰も 気になど留めなかった
これは、誰の歌?
いつの 時代の歌?
もう、確かな事なんて
何も分からないけど
この歌は 詠み人知らず
時代(とき)の流れに 名前は消えど、
遥かなる時を経ても
愛した人に 想いを伝える
それは、白い白い冬のある日
歌唄いは想い人と
ゆったりと 穏やかな
時の流れの中にいた
ふたり 繋ぐ手に
キラリと銀指輪
お揃いの皺を湛え
歌唄いは微笑(わら)う
この歌を 貴方へ贈ろう
いつか お互いを忘れても
貴方想う この心は
いつでも傍に 共にあるよ
この歌は 貴方への歌
時が流れて 我が名は消えど
貴方への想いだけは、
こうして此処に 残しておこう
永久に願う、倖せであれ
永久に願う、倖せであれ
私も 詠み人知らず。
貴方だけの、歌唄い…
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