仕事を終えて俯き歩く
重たい足を引きずりながら
混み合った駅のホーム
耳につく思春期のざわめき

乗り込んだ車内の疲れた匂い
死んだような目をして見る窓の外
今日の失敗を頭から追い出して
音楽を聴いている冴えない人

言いたいことなんてないんだ
そんなに大した人間じゃないし
聞きたいことだってないんだ
何を期待したって意味はないや

思い返せばこれまでの日々
凡庸な毎日を過ごしてきた
そのくせ自分は特別なのだと
思い込もうとしたいつかの僕

今ではすっかり空気に飲まれて
それでも空気は読めなくて
苦い苦い思いを噛み締めて
愛想笑いでやり過ごしている

言いたいことはいつだって
何かが邪魔してつっかえて
聞きたいことも聞けなくて
何かを願うことも意味はないや

悲しみすらどこかに追いやって
貼り付けたような笑みの僕を
誰が許してくれるのだろう
誰が認めてくれるのだろう

嫌いだって言えたならいっそ
きっと楽になれるんだろう
本当は気付いているんだ
邪魔しているのは誰なのか

言いたいことは本当は
とてもとても簡単なこと
聞きたいことも本当は
とてもとても単純なこと

少しずつでも言えるように
少しずつ言ってもらえるように
僕をもう少し許してあげよう
電車を降りて外へ出る

僕は前を向いて歩いている

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

冴えない人

前向きな歌詞を書こうとしました。

もっと見る

閲覧数:194

投稿日:2015/03/07 20:55:08

文字数:556文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました