今夜、ハーメルンで笛を吹いて子供たちを連れ去っていったあとのしん、とした町のよう
痛いくらいの寂然が耳を刺す、意味も無く、息を吐くと
宵闇に一つ溢す白い靄が広がる

一歩一歩踏みしめて拓いてく未体験の景色が
まるで私だけのものみたいで、綺麗で
周る短針も無視してどこまでも歩けそう

消えかかったネオン
シャッターにグラフィティ
2,3点のプラネタリウム
唄えば気づくよそこら中に
転がる小さな星をねえ集めよう

不定点観測ファンタジー
傍ら流れるラジオDJの声受け流して
やっぱりもちっと先まで行こかな
不定点観測ファンタジー
寒空の香りが芳しい
この道が夜の先まで続いてたら良いな

届かないものばかり 求めるのも悪くないが
踊らない物語 だってあって良いじゃない
“取り合いっこから一歩引いていっそ夜を歩けば”
なんて寂しげに浮かぶ月がうたう

代わる代わる笑うように周る夜も
昏く青く微笑むように染まってきて
静けさの中に溶けるバイクの音が
遠くからする

寝ぼけ目を擦りながら この時に飲まれたくて
明くる日への旅経て 辿りつく終着地点

足取りはライト
まるでゼロ・グラビティ
未完成の浮かれたステップ
唄えば気づくよそこら中に
転がる小さなちいさな朝とねえ迎えようか

星のない空を憂いたり
アスファルトを眺め歩いたり
変わり映えのない明日に
ため息でもついてみたり
宙を舞う自己嫌悪も
今だけは忘れていいみたい
西の空を見つめながら
欠伸をするんだ

不定点観測ファンタジー
傍ら流れるラジオDJの声が途切れてる間に
そろそろうちへ帰ろかな
不定点観測ファンタジー
朝焼けに紛れてかすかに
残る空の月に手を振り笑いかけて
いこう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

不定点観測ファンタジー lyric

不定点観測ファンタジー(https://www.nicovideo.jp/watch/sm39474973)の歌詞です。

閲覧数:112

投稿日:2021/10/14 01:09:26

文字数:722文字

カテゴリ:歌詞

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