赤色の〇を指差して
はしゃいだ昼下がりに君は
背を向けて東の方へ
弾ける水際でこう言ったんだ
「本当は気付いていたよ」って
走り抜ける刹那 ふいに 背を伸ばす世界
ぐしゃぐしゃのノート ド真ん中
まるで変わらない君の下手くそな文字が並んでいて
叫び始めた
「ここにいるのに」
ルートが違うと知っていて
願わくば今会いたいだなんて
わがまま 今触れたまま 反対側へ
いつも空回りしてる呼吸は
いつか止まるその時までに
取っといてよ 吹き荒ぶ風に変えて
昨日も今日も
それともさ ×を塗り替えて
瞼の裏に描いてくの?
背を向けた東の方は
波打つ命の青を知ったんだ
本当は気付いていたとして
走り抜けた今日に君がいたならどれほど綺麗か
ゆらゆらり揺れる蜃気楼
まるでそこにいるかのように笑う君の
白く細い手の 鳴る方へ
心臓ばかり速くなって
重ねるつもりですり抜けた
不器用な手 滲む世界の反対側へ
いつも空回りしてる呼吸は
いつか止まるその時までに
取っといてよ 吹き荒ぶ風に変えて
昨日と今日を
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