最初はみんなに聞いてもらいたかった
私の歌を、声を
それだけでよかった。でも、有名になればなるほど忙しくなって、どうでも良くなった。
適当に歌っても『いい!さすが!歌姫!』?『気持ちがよく伝わる!』?よく言うよ
もう、心もこもってない空っぽな歌なのに

バカみたいに空っぽで小さくて窮屈で私はこんなこと望んでないのに
(いやだな)

そんな時、私は声が出なくなった

もう、歌わなくていい。気持ちもこもってない空っぽな歌を

スッキリした。喉の奥そこに溜まってた何かが消えていく

でも、気付かされる事になる
『声がなくなったら‥私に何が残る?』

歌うこともしゃべることもできない

どっちに転がっても地獄じゃないか

最悪だ。私には何もない

そんな時声がした
(お姉さん、僕は君の良さを知ってるよ)

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空っぽな歌姫

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投稿日:2016/03/21 19:30:29

文字数:352文字

カテゴリ:小説

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