[砂時計を買った]

さらさら落ちる砂の細い糸が
今と私を繋ぐみたいだった

砂時計を買った 3分0秒がすぐ分かる
というわけでもない 3分待たなけりゃ分からない 
なんて不便な物差しなんだ 
思ったらすぐにすぐに触ってみたいのに

例えばこの声 ここからそこへ何秒かかる?
5秒じゃ間に合わない 何年掛かるかも分からない
なんて歪な理なんだ
その内に君は君は離れてしまうのに

もしも今と未来の間が 
一瞬だけで過ぎてしまえばいいのに
約束の印をなぞり
一瞬だって待っていたくないんだよ

夜が過ぎて朝が過ぎた
猫は寝息を立てていた
春が過ぎて夏が過ぎた
蝉は休まず鳴いていた

さらさら落ちる砂の細い糸が
私を今に繋ぐみたいだった

もしも今と未来の間が
一瞬だけになってしまったならば
私は旅に出るのかも
移ろう時の映る物を探して

だけど明日は明日のままで
見えない水はいつか惑星を満たして
砂の糸が揺れるだけさ

なので今は探してみるよ

暇な夜にゲームをするよ

眠い午後に昼寝をしてみるよ

砂時計を買った 3分0秒がすぐ分かる
というわけでもない 3分待たなけりゃ分からない 

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  • 非営利目的に限ります
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[砂時計を買った](歌詞)

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投稿日:2016/10/24 04:49:31

文字数:496文字

カテゴリ:歌詞

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