「アンチ・ユートピア」

さぁ絶望の始まりの時よ

全てはありふれた音の残響で
調律はあてもなく不意に
意味を捨て乱れゆく

埒のない憐れな話
愛の無い儘、灰の街になった
耽美な精霊の花は
人の愚かさを記す
それはまさにディストピア

その生は無い無い無い
想像の才さえ無い
この世は
解すら断罪
愛すら他意
もう散々で嫌になるわ!

潜在的妄想性
求愛的承認で

ラフな価値を好いている
貴方よ?

その命は大体lie
この眼に相対しない
葬送に
連鎖の感情
怨嗟の濫觴
焼き捨ててしまえ!

冗長的錯乱性
象徴的崇拝で

雑な歌詞に飽いている
この世は故に
退廃で閑散で
はい終了

全ては充てられた色の乱流で
現実は頑なに共鳴
見え方を変えられない

幸のない跡もない轍
光無い儘、空の闇になった
聖なる裁きによって
カノニカルな世界に成る
それはまさにユートピア?

その声は痛い痛い痛い
存在も無い無い無い
この世は
来世の羨望
廃墟の戀
もう感覚もいらないわ!
精神的乱数性
稠密的錯綜で
圧な歌詞に壊れてく
貴方も?

その命はlie lie lie
創世は再来しない
往々に
因果の暗礁
輪廻の感情
吐き捨ててしまえ!
歪曲的心象性
盲目的輪唱で
柔な意思に満ちてゆき
終末に堕ちてゆく
まだ

貴方に教えてあげるわ
この世界の終わりを壊す術
非情になるもの沙上に立つもの
内界世界で息をする
また真なる命題干渉したとき
外界世界を知覚する
有象無象
事象の全てを以てしてこの世界だ

その生は無い無い無い
想像の才さえ無い
この世は
解すら断罪
愛すら他意
もう散々で嫌になるわ!

流動的調号で
寵愛的完全性

ラフな価値を好いているのは
貴方よ?

その命は大体lie
この眼に相対しない
葬送に
連鎖の感情
怨嗟の濫觴
焼き捨ててしまえ!

冗長的錯乱性
象徴的崇拝で

過去の歌詞を欠いている
この世は故に
退廃で閑散で
はい終了

---------ふりがな

さぁぜつぼうのはじまりのときよ

すべてはありふれたおとのざんきょうで
ちょうりつはあてもなくふいに
いみをすてみだれゆく

らちのないあわれなはなし
あいのないまま、はいのまちになった
たんびなせいれいのはなは
ひとのおろかさをしるす
それはまさにでぃすとぴあ

そのせいはないないない
そうぞうのさいさえない
このよは
かいすらだんざい
あいすらたい/もう
さんざんでやになるわ!

せんざいてきもうそうせい
きゅうあいてきしょうにんで

らふなかちをすいている
あなたよ?

そのめいはだいたいらい
このめにあいたいしない
そうそうに
れんさのかんじょう
えんさのらんしょう
やきすててしまえ!

じょうちょうてきさくらんせい
しょうちょうてきすうはいで

ざつなかしにあいている
このよはゆえに
たいはいでかんさんで
はいしゅうりょう

すべてはあてられたしきのらんりゅうで
げんじつはかたくなにきょうめい
みえかたをかえられない

さちのないあともないわだち
ひかりないまま、くうのやみになった
せいなるさばきによって
かのにかるなせかいになる
それはまさにゆーとぴあ

そのせいはいたいいたいいたい
そんざいもないないない
このよは
らいせのせんぼう
はいきょのれん/もう
かんかくもいらないわ!
せいしんてきらんすうせい
ちゅうみつてきさくそうで
あつなかしにこわれてく
あなたも?

そのめいはらいらいらい
そうせいはさいらいしない
おうおうに
いんがのあんしょう
りんねのかんじょう
はきすててしまえ!
わいきょくてきしんしょうせい
もうもくてきりんしょうで
やわはいしにみちてゆき
しゅうまつにおちてゆく
まだ

あなたにおしえてあげるわ/この
せかいのおわりをこわすすべ
ひじょうなるものさじょうにたつもの
ないかいせかいでいきをする/また
しんなるめいだいかんしょうしたとき
がいかいせかいをちかくする
うぞうむぞう
じしょうのすべてをもってしてこのせかいだ

そのせいはないないない
そうぞうのさいさえない
このよは
かいすらだんざい
あいすらたい/もう
さんざんでやになるわ!

りゅうどうてきちょうごうで
ちょうあいてきかんぜんせい

らふなかちをすいているのは
あなたよ?

そのめいはだいたいらい
このめにあいたいしない
そうそうに
れんさのかんじょう
えんさのらんじょう
やきすててしまえ!

じょうちょうてきさくらんせい
しょうちょうてきすうはいで

かこのかしをかいている
このよはゆえに
たいはいでかんさんで
はいしゅうりょう

----------歌詞解説

Aメロではどこか神聖な雰囲気のある音作りだなぁと思い、自然現象を比喩として1番では世界の崩壊、2番では人間の固定された認識を表現しました。

Bメロで曲が展開し、進行していくイメージを持ったので、
情景、背景、世界観が少しずつ見えてくるような歌詞にしてみました。
精霊の花は睡蓮のことで花言葉は滅亡。神話が由来となっています。

サビはこのディストピアの中で数少ない正常な人間の叫びです。
現在の世の中でも正しさが理不尽に断罪されたり、他者を自分の認識のみで批判したり、承認のためマジョリティで正義を振りかざしたりとそういうのが多く見られます。
なので曲の中の世界は現実世界を究極的に写し出したものとお考えください。
そしてその考えは貴方も持っているのでは?という問いかけをサビの最後にしています。

2番のBメロにあるカノニカルは正準などの意味があり、カノニカルな世界とは統率、統制世界、無駄なものが全くない世界という意味で使用しました。
果たしてそれはユートピアなのでしょうか。

サビではこの世界に耐えきれず正常な人間は追い込まれていきます。

度々出てくる「歌詞」というフレーズはここでは人間が用いる言葉という意味で使用しています。

ラップパートでは世界の取り戻し方について唱えています。

ラスサビでは転調されたかなと思いましたので少し遊び心でその辺りのことをワンフレーズ入れてみました。

採用していただいたときの音数などの後からの調整は可能です。
長文読んでいただきありがとうございました。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

「アンチ・ユートピア」

えんきゅーさんの楽曲( https://piapro.jp/t/K1j1 )への提供用の歌詞です。

閲覧数:141

投稿日:2023/05/29 03:02:06

文字数:2,600文字

カテゴリ:歌詞

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    選考が大変遅くなり申し訳ございません。
    ご応募ありがとうございました。
    素敵な作品をいただいておきながら、大変恐縮ではございますが今回は採用を見送らせていただきます。
    また、機会がありましたら今後の歌詞募集の企画にて、ご参加いただけたら幸いです。

    2023/06/11 19:54:46

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