(イタ)
静まる空横目にさ
僕と君へのプロローグ
冷たいその柄(つか)に手を当てて
(イル)暗い夢の中
さあ僕らを弾き出そう
(イル)
すぐ すぐ すぐ始めましょう
ゆらゆらと戦(そよ)いでも揺るがぬ
足音に囁(ささや)いた
ねえ 明日を探しに行こう
(イタ)
夜汽車に飛び乗って
邪魔なあいつは一人片付けて
行方知れずだとか
今は気にすることないよ さあ
(イル)
目的地はすぐそこにないから
少し目を閉じて
(イタ)
なんて馬鹿らしいことだろう
このつまらない言葉
だから
手を握り合ってここから夢を見始める
(イル)
だから
手を握り合っていまから遊びましょ しょ しょ!
(イタ)
十六夜の月の灯り
迷い込んでは消えていく
いつかの仮初の夢の続き
(イル)過去の泡沫を
僕はまた思い出す
(イル)
かの有名な台詞から
つら つら つらと述べられた未来は
私たちのそれすらまた無様に奪ってゆく
(イタ)
彼方を抱き上げて
眠りこけた僕たちの手の中
行方知れずなんか
それは僕たちも同じだ さあ
(イル)
目的地などどこにもないから
傷舐(ねぶ)り合って
(イタ)
目的地はもうないからさ
ゆらゆら揺らぐ明日
どうせ夢だからさ
言葉を零し刺し合おうよ
(イル)
どうせ過去だからさ
また彼方のはずでしょ しょ しょ?
(二人)
僕ら⇔(の)明日にさ
夜汽車に揺られてさ
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