ずっと何かを待っていた
ずっと何かに舞っていた
背の枷にすら気付かずに
誰を抉ったその向こう?
繋いだ手をもう一度
夢見た昨日の日のこと
消えないようにかこつけた
記憶の彼方いつまでも
言えないことが増えていく
居ない気持ち溢れてく
いつは何はどこになら
僕はもう一度
僕たちとか そしてそんなもの
ホルマリンの中で今日も考えた
君のために僕のできること
だから昨日とか いつか君と別つ
過去の未来を待ちながら
重ねた明日に「さようなら」
夢の成就は叶わずも
僕はただ君のためだけに
繋いだ管を持ちながら
自籠自嘲を望まねば
どうして番などするだろう
どうして番(つがい)となれたろう
繋いだ手などないんだと
望んだ今日の僕とか
喉にすがるその手とか
握りつぶしたいつかとか
続けざまに連ねられ
僕を包むその意味を
思い出すと怠いから
忘れ押し込めて
僕たちとか そしてそんなもの
ホルマリンの中で明日も考えた
君のために僕のできること
だから昨日とか 今日も君と別つ
夢を溶いた窓辺の空
あばたのようなその雲に
君の影絵を透しつつ
僕の心を見透かした
君がまた目を覚ますまで
僕がその手を掴むまで
溶けて消え去るその日まで
溶けて消え去るその日まで
ホルマン漬けの中で
背の枷すら厭わずに
僕ら
明日に手向けた夢の朝でさえ
もういらないさ
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