
天色の空を隠すように雪溶けの雲が掛かる
前景で揺れる藤波を独りで眺めている
思い出がういた瞼の裏側
今もあなたの影で滲んでいる
忘れたいけれど忘れられないんだよ
あなたの優しさも温もりも
下ろす手のひらに残る空の温度
まだあなたがまつ姿を探しているの
あえないと知りながら
垂れ下がった日々がそよいでは鼻を衝く匂いがする
想いが零れた濡れた袖の先
息を震わせたまま声を飲んだ
たおやかに咲いた花に魅せられて
まだ独り歩け出せずにいる
捨てられるのなら捨ててしまいたいよ
あなたがくれた花弁一つ残さず
惜しくなんてないよ
まだあなたの声 匂い ふるまいに
後ろ髪を引かれているんだ
だから今だけは過去に縋りたいよ
花が散るまででいいから
忘れたいけれど忘れられないんだよ
あなたの優しさも温もりも
下ろす手のひらに残る空の温度
まだあなたがまつ姿を探しているの
あえないと知りながら
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