帰るべき場所へ落ちる日を見てた
濡れた罪科から水が滴って
怠惰な日常に黒が手招けば
開いた眼の色が消え失せる頃に

感情隠して暗澹たるリアル切り裂いて 次へ
息を殺して暗躍せよ 走る影 残像撃ち抜け

確かな痛みだけが重さを告げたら ――弾け飛ぶ

無限の闇が広がる 何処まで行けばいい?
虚ろな躯を軋む脚が支えて
風よりも速く 非情よりも無情に
辿り着ける夜明けはまだ見えない


変わらないコトに嫌気が差してた
渇く唇から赤が滲んでも
守りたいモノを視界に入れれば
閉じかけた瞼が強さを持つように

躊躇いを捨てて、ベールを破って
見慣れた景色は酷く濁る

掠めた首筋には締め付けた痕が浮かぶだけ

無限の闇が囁く 「このまま沈めばいい」
虚ろな心を熱い腕が包んで
風よりも速く 非常よりも無常に
烈しくなる雨と共に流されたなら……


哀しみを何処へ置いて来たのだろう
音の無い世界にいつから居たのか
漠然と抱いた絶望を刺せば
聞こえるはずのない冴えた眩しさが

day to day 何度も見送った
night and day 拳を振り翳し、壊した
seize the day 合図は鳴り響く
夜明けのコーラスを蹴散らして行け

暗がりを絶つ空
駆け抜けて ――何処までも

闇が拓ける 此処から飛び出せる
虚ろな瞳を透る色が射貫いて
風よりも速く 至上よりも無上に
待ち望んだ帰るべき場所へ落ちるまで

走って叫んで、切り裂き撃ち抜いた
現の闇路を刻む時が攫って
風より何より遠くへ行けるから
辿り着いた夜明けは今この胸に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【鏡音レンAppend】Daybreak Destination

※英訳
day to day (先のことを考えずに)その日その日を
night and day 夜も昼も、昼夜の別なく、いつも
seize the day やるなら今だ

「裏社会に生きる少年」をイメージ。
怠惰な日常と、裏では昼も夜も関係なく依頼を遂行する日々を送る。
太陽を羨む少年に、ある日大切なモノが出来る。
この現状を打開しようと、もがき苦しみ揺らいで迷う。
そんなもどかしい状態から、やっと夜が明ける場所へ辿り着く――。
……ざっくり言うとこんな感じです。


かんぴろ様の「【歌詞募集】アップテンポロック【オリジナル】」の曲への応募用に歌詞を書かせていただきました。
こちらへ→http://piapro.jp/t/0iGk

2012/04/21 歌詞採用していただきました! かんぴろ様、ありがとうございました!

2012/04/29 歌詞一部改変

閲覧数:397

投稿日:2012/04/29 00:52:07

文字数:666文字

カテゴリ:歌詞

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