5-4.
実は昨日、金曜日には海斗さんに会えなかった。
学会は木曜日までで、海斗さんは帰ってきてたんだけど、海斗さんは一日中ぐっすり寝ていたらしい。
ここ数日、徹夜が続いていたみたいだから、仕方のなかったことだと思う。会えない日が一日増えたのは残念だけど、私に会うために無理まではして欲しくない。
それに、昨日も電話してくれた。でも寝ぼけてたみたいで、半分くらいはなにを言ってるかわからなかった。けれど、それはそれでまた私の知らない海斗さんの姿に、なんだか得した気分だった。昨日だけは、そんな寝ぼけた海斗さんがすごくかわいいと思った。私が海斗さんに、まるで年上みたいに言い聞かせることになるなんて思ってもみなかったもの。しかも、海斗さんが素直に「うん。わかった……そうする」なんて言うから、余計にかわいくて仕方がなかった。
学校は、ギリギリで遅刻せずにすんだ。走り過ぎたせいで、メイクは早速少し崩れてたし、一限目の前半も疲れであんまり先生の話を聞く余裕もなかったけど、遅刻よりはマシだろう。
愛には、開口一番「なんで初めてのくせに、ナチュラルメイクがそんなにうまいのよ!」と怒られた。そんなこと言われたって……愛に言われたとおりにしただけだもの。半分以上は愛の手柄のはずなんだから、怒らなくたっていいのに。
午前の授業が終わったら、生徒会の会議だ。ちょっと時間が空いたけれど、学園祭の反省会。とりあえず、ステージのスケジュールについては次回からはもっと余裕をもつべきだと発言させてもらった。実行委員で一緒にステージ担当だった男子も、私の意見には賛成してくれた。
学園祭の反省会が終わったのが午後一時過ぎ。それから塾が始まる三時まで、私に与えられた時間は、塾まで行くのにかかる時間を考えると一時間と少し。
トイレの鏡でざっと見直す。リップを塗り直して、ファンデも少しだけつける。それから、マスカラでまつ毛をもう少し長くする。
……うん。こんなところかな。
私は、熱心に教えてくれた愛に感謝しながら、海斗さんの待つ図書館に向かった。
ロミオとシンデレラ 24 ※2次創作
第二十四話。
実はまだ、第一話から数えて一週間しか経っていません。
そう考えると、未来嬢が海斗のことを好きになりすぎているようにも感じられなくもないです。
・・・・・・ひと目ぼれって、そういうものなのでしょうか。
正直言って、ひと目ぼれしたことがないのでよくわからないです。
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