人間讃歌もラブソングも 気分じゃない?
ならどうだい 六十点の鼻歌は
君が捨てんなら僕が貰うよ
気障な言葉も綺麗事も
音にもならないで零した分だけ

ひとりじゃないなんて真っ赤な嘘で
生まれ落ちた時からひとりだよ
でも声は届くし手も繋げるよ
この呼吸が続く限り

眠れない夜は歌って
歌えない夜は笑って
笑えない夜は泣いて
泣かない夜は眠って

巡り会うのはいつになるかな
お別れの日は嫌々
産まれたての歌声は
拙いばかりだけど

歩き方しか知らない君と僕の
物語に捧ぐ歌はどんなのにしようか

今日は誰かの記念日で
きっと明日だってそうで
幸せな歌がお似合いな
雲一つない晴天だった
片や 目と鼻の先の駅までに
靴をいくつも履き潰した

そちらはまだまだ蒸し暑いのかな
こちらではまだ雪が降ってるよ
流れ着いた先の砂浜で
君を 未来を待ってる

祭りの後はやっぱりひとりで
まるで世界が終わるような気がして
胸焼けするようなやさしい声に
お腹をすかしてるのさ

眠れない夜は歌った
歌えない夜は笑った
笑えない夜は泣いた
泣かない夜は眠った

穴の空いた切符をしまって
転がるように揺られた
トンネルを抜けたらそこは
どっちつかずの空模様

ああ、八小節じゃ足りないや!
まだまだすれ違っていたいな
木霊する声と裏腹に
流れるままにひとりでに

どこへ向かうのかも知らない
人生の帰路に歌う歌はどんなのにしようか

生まれてきてよかったと歌えたらいいな

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一期の栞 歌詞

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投稿日:2022/02/06 19:06:36

文字数:627文字

カテゴリ:歌詞

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