君が見た　絆（きずな）の在処
消えた夢　咲かない蕾

満ちる潮　遥かな彼方
落ちる夢　いつか会えるさ


そんな妄想
鳥は歌う

波間漂い
鳥は歌う

リフレインして
リフレインして


呟いた言葉の端を
そっと海に返し

瞼が揺れ　視界がぶれた
ここはきっと海だ





君が言う　絆（ほだし）が絡む
足の下　静かな水面

怖くないさ　言葉は捨てた
半分の月　全てが嘘だ


そんな感情
鳥は歌う

浅ましいほど
鳥は歌う

リフレインして
リフレインして





迫る記憶　そっと掴めば
きっとまた会える気がした

組み立てたのは　直ぐに崩れる
砂のパズルなんかじゃない


忘れないのは海底から
見上げた空の色

気付いておくれ。君の声は
何処へでも飛べる、と


咲いた花の色は此処からじゃわからないけど
美しいだろ。
誇ればいい。
ほら、歌が聞こえる。

夜の挟間　波の隙間
溺れながら歌えば
誰かに届くはずと信じ
それを夢と称し




（蕾が開く
　ピースは見つかる
　光に近付き
　翼は溶ける

　海底に沈み
　鳥にもなれずに
　君が笑えば
　それでいいから

　リフレインして　リフレインして……）