雨宿り昼下がり交差点
曇天に吹く風も停滞サボり気味
アスファルト弾く雨　増していく
天気予報はとっくに書き換えられた

くらり　重さで歪んだ軸が折れないように
吐き出す　熱のない息

天秤を揺らす罪　積み重ね
溢れだす涙で濡らしても洗われない
公式なんてないこの式に
当てはめるのはいつだって神じゃない

ぐらり　傾く思想の針がブレてくたび
教科書の自分が背中叩いて言うんだ
「感情を見ろ」

後悔は必ずするって　それならもうやっちまおうって
魔が差してしまってた
いっそ罪を感じるなら　もう消せない傷にしちまおうって
傷付けた

役を作ったら他人事のように
これが僕の仕事だからって
嘯いた口は閉口して紡ぐ
物語じゃない茶番を生きていく


心無い言葉たち降ってくる
傘も意味なさない突き抜ける弾丸雨（だんがんあめ）を
弾く術などなく血は流れ
聞こえない場所まで早足で歩く

夕立　体の熱を冷ます　お門違い
穴だらけの心を癒しの雨でどうか治してくれ

笑ってりゃなんともないって　だからもっと言ってやれって
魔が蔓延って嗤う
僕だって傷付かないわけじゃないんだって言うけどそれは
嘘になる

善悪の式はどちらも悪だと
当てはめて　答えはないんだと
主張をするけど　少数派の意見なんて
誰も求めちゃいなかったんだ