アイモノネダリ【歌詞応募用 COBA x5884xさん】


誰かが紐解いた 鈍い音擦れと解離
あれもこれも 届かないと知る

それから先 何十年 同じ夜を注ぎ込んで
代わり映えのしない 朝を見てる



空の心臓だけを抱えて
僕らどこに行くのだろう
渇く感覚だけがリアルで
胸を突いて満たされない


さして 賢くなんてないくせに
難解な事ばかり詰め込んで
皺のない脳みそを滑る夢を見た
何も知りたくないよ


誰かが手放した 手垢、泥濡れの愛に
不平不満 垂れ流す僕らの生
心が悴んで 脳裏 靄がかかって
あれもこれもすべて 誰かのせい

見ないふりして聞かないふりして
キミの叫びすら記憶を消したなら
静かに眠れるんだろう

限りのある感情だ なのにそれを奪いあって
何一つと埋まらないくせに


ねえ


絶えず 生傷だけを刻んで
熟れたころに爪立てて
癒えず 感情ばかり濁って
大事なことも薄れていく


きっと、始めから解ってたのに
この先は御大層じゃないってこと
転げ落ちた場所に憂うものばかり
何も聞きたくないよ


誰かが傷ついた まるで出鱈目の愛は
あの日 触れた夢の成れの果て
瞼を抉じ開けた 焼けつくほどの裂傷は
あの日 振りほどいた誰かの手

見ないふりして聞かないふりして
心もすべて塞いで 笑ったなら
明日も眠れるかな

これから先 何十年 同じ夜を注ぎ込んで
代わり映えのしない 朝が来ても


ねえ


こんな未来も 黄金（こがね）でさえも
そんなものはいらないよ
啓蒙して 閉口して ねえどうして


嗚呼


誰かが手放した 手垢、泥濡れの愛に
我先に飛び付く木偶の群れ
醜い様相だって 的外れの視線だって


誰かが手放した 手垢、泥濡れの愛に
不平不満 垂れ流す 僕らの生
心が悴んで なにも許されなくなって
あれもこれも全て 僕らのせい

見ないふりして聞かないふりして
キミの叫びすら記憶を消したなら
静かに眠れるんだろう

限りのある感情だ なのにそれを奪いあって
何一つと埋まらないくせに


ねえ


誰かが手放した 手垢、泥濡れの愛に

誰かが手放した まるで出鱈目の愛に