ある満月の夜、僕はあの彼女を見つけた。
白い毛が綺麗な可愛らしい女の子だ。
彼女は裕福らしく、優雅にソファでうとうとしていた。
見た瞬間から、動機がやまない。
何だか体もうずうずしてきた。
いてもたってもいられなくなり、僕は彼女に会いに行った。
「これは可愛いお嬢さん。真っ白にゃ毛がとても素敵だね。」
何ともベタな言葉。
「それはどうも。」
彼女はニコッと笑った。
やはり美しい。
「こんな月が綺麗にゃ夜は僕と一緒に遊びませんか?」
キザだなぁ。
まぁ自分が言ったのだけれど。
「ニャン生は一度きり。楽しむが勝ちだよ。あなたを縛る首輪は噛み千切ってあげよう。」
野良猫は最高だ。
魚くすねて、ハト追いかける。
昼は働く人間を尻目に屋根の上で夢見るんだ。
最高でしょ?
「あ、そうだ、素敵にゃ仲間も紹介しよう!!」
さあ、その窓を開いて僕と一緒に飛び出そう!
「闇の中で目だけが光ってる。随分 口が上手だけど私はバカな女じゃないわ?」
「バカ?」
「えぇ、そうよ。ニャン生は一度きり。だからこそ飼われるのよ。あなたにはブランド首輪の価値が分かるかしら?」
「ぶらんど?」
「美味しい食事にふかふかのベッド、毎日シャワーだって浴びれるのよ。それに比べて…」
彼女は僕の体を見た。
「あなたは誰に守ってらうの?明日 車に轢かれるかも知れないじゃない。」
そんなの心配したら僕の夢叶わないじゃないか。
僕はいつかはこの街を飛び出して、はるか北の国に旅し、オーロラをこの目で見ること。
そこに君がいてくれたら嬉しいな。
「そんな夢叶わないわよ。第一、私のご主人様が悲しむわ。」
「そっか、君にはご主人様がいるんだもんね。」
あ、もうこんな時間。
今日は猫同士の集会があったんだ。
「じゃ、僕はこれで。楽しかったよ。」
「あっ…。ま、また来てもいいのよ?」
「うん、また来るにゃ!!」
「待ってるから…」
「?何か言った?」
「いっ!?な、何も言ってないわ!!」
「…そっか。また!」
明日も彼女に会いに行こう。
いつか本当にオーロラ見に行きたいな、彼女と。
fin.
コメント2
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ご意見・ご感想
魔熊
ご意見・ご感想
可愛い曲だよね!!
猫耳とか良いよね!
にゃ、って可愛いよ!!
なんか癒される♪
2011/08/01 22:04:08
檸檬飴
ご意見・ご感想
私もこの歌好き!
猫耳に尻尾…最高だよね(*^^*)
レン君もグミちゃんも可愛くてヤバい!
あのさ、Nemさんだよ。
wじゃなくてmだよ。
2011/08/01 21:49:53