1


【A】
「はじめまして。」

そういい君は手を
伸ばしてきた
私は目を見開いた

今まで私に笑顔を
向ける人は
誰もいなかったんだ

君は下から手を伸ばして
「君の名前が知りたい」と
名を聞かれるなんていつぶりだろう
私は何も言えなかった

君は不思議な顔をして
またふわりと笑ったね
「じゃあ君に名前をあげる
君の名は…」


【S】
君は何も知らずに私に微笑んだ
嫌われ者の私に名前をくれたね
それがどれだけ嬉しかったか

なのに
私はあの時言えずにいた
「はじめまして」も
「ありがとう」も言えなかったね



2

【B】
あれから毎日君は飽きずに
私のところへ来た
私は何も話さないのに君は笑顔で
沢山の話をしてくれたね


「あの橋の先には小さな丘があってね
そこには願いの叶う花があるんだよ」

君は嬉しそうにいつも話す
そして最後に言うんだ
「いつか一緒に行こうね」


【S】
いつか聞いた話が頭によぎった
願いの叶う花の伝説の話

そして
「君が望むならいつか一緒に行こう」と
君は驚いたあとに
私に微笑んだ



3

【C】
毎日欠かさず通った
君は急に
来なくなったね

ずっと独りここで待ってた
君の事を思いながら

私は初めて君に会いに行った
君を探しそして見つけた


村は赤く 黒い空で
君は真っ赤で倒れていたね





【S】
君が望んだ橋の先の丘の上へ
君を背負い急いで花を探しに行った

きっと
願いを叶えるために
必死で探してた
月が沈んでもまだ探してる
眠らないで 眠らないで

「夜明けの歌を一緒に歌おう」


君は一度だけ瞼を
開けて少し微笑んだ
「遅れてごめん」と一言
私に謝ったね

そして
君は最後に泣きながら笑っていった
「また来世でも絶対に出逢おう」


【D】
私はそれからひとりぼっちで
君をずっと待ち続けた
記憶を持った私には
とても長い時間だったよ

ある日あの木の元に君がいた
不思議そうな顔で立っていた
私は涙をこらえながら
君に手を伸ばしたんだ



(はじめまして。)




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

愛会い哀

「出会い愛しそして哀しみへ」って言うのがなんとなく出てきたので書いてみたんですが。が。orz←
なんとなく補助としては、「私」は容姿が珍しい色を持って生まれた女の子とそんな子に普通に接してくれた優しい男の子。でもその子のいる村は襲われ巻き込まれた・・的な。

閲覧数:80

投稿日:2012/09/11 17:02:27

文字数:898文字

カテゴリ:歌詞

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