身を焦がしていくような水平線の柘榴石
世界を紅に染めていく
いつかのおとぎ話のよう
鳥籠に蹲り震えてた私を見つけた貴方
世界に灯りをくれたのは
笑顔の似合うそばかすで
戸惑い地面を眺める私
貴方は私を抱きかかえて
青く澄む空を教えてくれた
貴方がついた、たった一つの嘘
悲しいくらい優しい貴方
今頃柘榴石の彼方で
目尻を下げて笑っているのでしょう
**
私が触れ合うことすべて貴方が教えてくれた事
闇夜に染まる物悲しさ
そんなもの知らなくて良かった
夕焼け小焼けのひとつ影法師
私は貴方の形見抱いて
紫の空を探してしまう
私がついた、たった一つの嘘
嬉しいくらい泣きそうな嘘
来年も二人海(ココ)で会えるね
閉じられた瞳溢れる涙
**
思えば貴方は
花火のような人でした
少しだけ少しだけ
長く咲いてくれただけ
貴方がついた、たった一つの嘘
悲しいくらい優しい貴方
今頃柘榴石の彼方で
目尻を下げて笑っているのでしょう
貴方と二人、もう一度並ぶ
向日葵畑思い出の場所
それだけ胸に想うだからね
目尻を下げて待っていてください
いつまでも柘榴石と共に在ります
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