川沿いに佇んで眺めてた
誰かの手伝いをするのが好きだった
小さな笑顔が灯るのを見ては
あの頃を思い出していたんだ
寂しくないなんて強がりだけど
今も何か役に立てるのならって
新しい旅路に戸惑いながら
少しずつ慣れてきた頃だった
「あなたの力を貸して」見慣れない姿
大げさな子だな出来る事ならなんでも
頷いてしばらくして騒がしくなってきた
それが妙なんだ様子がおかしい
そんな隅にまでどうするんだい?
こんな教室をどうしたいんだい?
体育館埋め尽くした椅子は誰の?
どこから人を連れてくるつもり?
何か手違いがあったんだろうって
ここは都会じゃない街でもない
居心地は悪くないそれでもこれは
そんな数の準備は必要ないだろう?
華やかな横断幕に無数の飾り付け
テントもスタッフも多すぎる
最初に聞いた声がまた響いた
「お祭りをしよう」パチンと鳴った
急にいくつもの足音が近づく
橋を越える誰かの声がする
全部全部こちらに向かってくる
喧噪がまるで雪崩みたいだった
あの頃の記憶がよみがえる
幾重に織られた騒がしい季節
転げるように笑い合いながら
期待と緊張を湛えた瞳の奥
何が起こったのかわからない
どうすればこんな事ができるの?
時刻表は乏しくて道も細いんだ
こんなの魔法でだって無理なのに
教室も廊下も階段も今までだって
そんな数受け止めたこと無かった
ああ入口が小さくてごめんね
その机は低すぎなかったかい?
時折甘い匂いがして夢みたいだ
こんなやさしい夢なら悪くないね
「ありがとう」って始まりと同じ声
違うよそれはこちらが伝えたい言葉
だってこんなにも幸せにできたのに
なぜかこんなにも幸せに思うんだ
今日という日を皆が心に刻むのなら
それ以上に私は皆を忘れないから
たくさんの夢いっぱい詰め込んだ
手作りで彩った幸せなお祭りだ
いつまでも忘れられないお祭りだ
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