『EVERY SHINE FOR YOU』
宵闇の影
薄明るく照らす月影に遮られ　あなたの顔は見えない
見えない顔から紡がれる暖かい言葉は
何処か悲しげに聞こえるのはその所為？
優しく悲しい声であなたは私を呼ぶけれど
私は竦んで動けない
優しさに縋りたくて止められないのに
あなたの顔が見えなくて
どんな顔で私を見ているのかわからなくて
それだけなのにざわめく心
どうしてあなたは私に見せてくれないの？

応えてよ―遠ざかる残影に
私の声は消えゆく　闇の中


暫くはあなたの声も聞こえない毎日
私は私の深い闇にあなたの幻影を封じ込めて
不意に聞こえる掠れた声
聞きたくないと慌てて耳を塞いだ
見えない　あなたの顔が
聞こえる　優しい悲しい声が
それでも私は唯怖くて
あなたの声から背けた
あなたの声が優しくて怖いよ
仄暗い光の中で夢を見た　あなたは泣いていた
泣いていても笑っていて
でも輝きはそこになくて
聞こえるのはあなたの切ない声だけ
それでもあなたは…私は…

覚ました目の中　あなたは訪れた
夢の中と変わらぬ悲しい笑顔で
『私も同じだった』そう告げられて
私はあなたを抱きしめた
あなたに月影でなく陽光が
いつもあなたとともにありますよう願って手繰り寄せた

光あるあなたの輝きが
いつも　ありますように