歳末 行き交う
人々 に紛れ
清らかなる 和声は
微かに 遠くで
聴こえている讃美歌さ

誰もが 思うは
出来れば 幼い
天使みたい 笑顔に
一切れ のパンを
分かち合える福音を

幾度となく 愛を注ぎ 
注がれてる 筈なのに

嗚呼 この世から
泣いている子供
が消える
事は無いから
十字架は
徒爾に

誰かが 悪いとか
そうではなく私達が
築いてきた
積み上げた世界




歳末 寺院で
感謝の 手合わせ
過ぎ去る日の 吉事を
倹しい 我欲を
垢まみれの清浄を

誰もが 願うは
出来れば 和顔の
童子みたい 子供に
させない 思いは
飯降山の二の舞は




閉ざされた所だけ
恵まれない 子がいるの?

嗚呼 顕世から
泣いている子供
が消える
事は無いから
除夜の鐘
無益

大雪 降りしきる
飢えて子供が泣いている
知られずに
年は暮れてく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • オリジナルライセンス

人知れず

歌詞応募作品です。
https://piapro.jp/t/S5Tv

久しぶりの社会派作品です。

飢餓はいつになれば無くなるのだろう。
その強い気持ちで書きました。

キリスト教は、讃美歌「飢えている人と」
仏教は、民話「飯降山」
からイメージを持ってきています。

閲覧数:180

投稿日:2023/11/25 22:00:32

文字数:382文字

カテゴリ:歌詞

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