ひび割れた鏡のなかで
笑ったのは誰だったか
自分の顔も声も思い出せないくらい
暗い世界で
何が本当で 何が嘘なのか
いっそ全部嘘だって言って?
見えない影に願うの
語りかけてくるその匂いに
いつまでも囚われたまま
離れないの
こころが からだが 絡み付いて
離してほしいのか
そんな事もわからなくなるほど
わたしはもう抜け出せない
ひび割れた鏡のなかで
グシャグシャになった顔が
こちらを見ていたような
泣いていたような
時の流れも からだの感覚も
何もかもとらえられないなのなら
見えない影に願うの
肌に感じる生温い感触
いっそ切り裂いてほしいと
離れたいと
こころが からだが 叫び続け
離してほしいのと
それこそが嘘なんだと
わたしにそっと囁くの
いつ目覚めても暗い世界は
思考を奪い去り
こころを引きちぎる
わたしはなんて醜いのか
世界はなんて汚いのか
とうに使い古された"たXけて"の4文字は
寂れたタンスのなか
語りかけてくるあの匂いに
囚われわたしは消える
離れたい
こころも からだも もう何も感じない
離してほしいのか
そんな事もわからなくなって
わたしはもう抜け出せない
暗い世界に閉じ込められて
アナタのモノになったのね
ひび割れた鏡のなか
見つめているのは だれ?
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