もしもあなたに抱かれたら
これからの命がレールを沿っていく
何も起こらない毎日で
自分の呼吸だけが生きる証ならば
それも止めてもいい
今日も動けなかったのは
明日の行き先をなくしたままだから
道は向こうから来ないのに
ふさぎこんだままでいつまで待っているの
何を待っているの
夜の街がいつもよりも優しい
だけど後戻りももうできない
闇にかき消されるように歩いて
心を試すような海にたどり着く
息の続くところまで
砂の道を走って
悔やまれる昨日から
心だけが逃げ去る
貝で切った指先が
惨めさを笑っても
海ににじむ痛みで
なぜか泣くことしかできなかった
風にただ流されていく
私を見つける人はもう誰もいなくて
心示すような直線、ゆらめく静寂に
伸ばしていけるようあなたを見つめたい
二人の間に確かなものなど
何もないからうねりだけ残って
思い出だけじゃ体が冷えてく
もつれながら唇をあたためて
息の続くところまで
深い海にもぐって
あなたの輪郭と同じ
軌跡を描いていたい
淡い泡のような夢
つかんで飲み込んだら
もっと深いところまで
潜っていけるような気がした
息の続くところまで
私を知っていたい
言い尽くせない時間を
きっと越えられるから
海に体を溶かして
目に見えなくなったら
想いを光に預け
波に乗せてあなたへ送るから
息の続くところまで
あなたと走りたくて
あなたの望むものが
私なら手をとって
赤く塗れた指先で
冷えた唇をなぞり
あなたへの一瞬のキスを
生きる証にすればいい
それぞれの情熱を 息の続くところまで
追いかけて 走って 息の続くところまで
それぞれの痛みを 息の続くところまで
一歩前に倒れるような衝動に変えればいい
それぞれの愛しさを ねじれる光の間を
泳いでいけばいい 息の続くところまで
鳥のように 風のように 息の続くところまで
糸のように 針のように 息の続くところまで
夜明けごろ静かに起こる奇跡を信じる心を
なくせなくて 目を
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(オフボーカル)息の続くところまで【ジカオ オリジナル曲】
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