近く遠く離れてく君 届かない指 もどかしくて
時を止めた 季節  鼓動は小さく小さく打ち始めた


街を歩く 人ごみの中 唯一人
喧騒抱き ノイズ響くヘッドフォン
どれだけ人に 身を寄せてみても
孤独を知った 私の体温

泣き出した空 哀しげな風 吹き抜けて
雨音響く 石畳の旋律
濡れる双眸 翡翠の瞳は
痛みに揺れる 僕の心

背中合わせで永久を過ごす
見えない姿は 存在だけを残して
同じ光宿す髪 瞳に哀しみを

触れ合うことなど出来なくてもいいよ
そこに君がいてくれるなら
わかってる そういう運命だと
だから 君を想うことしか出来ないけど

君の声は どこからか 聴こえるよ
そのソプラノは 僕の心にずっと在った
コインの表と裏 その関係は崩れないけど
ずっと傍に感じる それだけでいいから

いつも感じる 温もりは 誰のもの?
優しく囁く アルトは君の溜め息
掛替えの無いもの なのに君は遠い
もう少しだけ 近くに居たい


{だから僕は歌うよ 君に届くように}
{だから 私歌うよ 君に届くように}

{聴こえてるかな? もう一人の僕}
{聴こえてるかな? もう一人の私}

{いつまでも隣に居るから ほら笑って}
{いつまでも隣に居るから ほら歌って}

もう淋しくない だって今はもう
独りじゃない 鏡の中の君に
出会えたから もう哀しくなんてない
『ありがとう』 もう一人の君へ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

鏡歌

鏡音リンちゃん・レン君をモチーフにしました。
こんな切ない関係・・・哀しいなぁ・・・。

閲覧数:436

投稿日:2008/02/01 23:09:38

文字数:600文字

カテゴリ:その他

ブクマつながり

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