ひらりはらり空に踊る花びら
いつの間に止んだ雨
これがお伽話ならどれほどに
素敵な情景だろうと
そんな毎日の切れ端で
ありふれた夢を見ていた
まるで魔法にかかったみたいに
空を飛んで 海を駆けて
遠くのきみに会いに行くよ
きみは気づいてくれるかな
少しだけ背が伸びたこと
変わらずきみが好きなこと
風見鶏が視るは夢か現か
思い出に浸るほど
どうにもならない物に固執して
大事なことに気づけずに
過ぎる時に身を委ねても
諦めきれない感情
いつか呪いに変わっていく前に
空は遠く 海は深く
掴んだきみの手は幻
泡になってほどけていく
どこかの人魚姫のように
なんて妄想を抱えて
空を飛んで 海を駆けて
遠くのきみに会いに行くよ
きみに会えばなんて言おう
少しだけ背が伸びたこと
変わらずきみが好きなこと
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