ラフ・プロット


シーン:最果ての対峙 廃墟
 世界を売った男と嵐を招く男

 例え何と呼ばれても、何を言われても全然構わない。だって、それが自分の一生だって、胸を張って言えるから。例え、ここで何もかも、夢の続きが終わっても後悔だけはしたくないから。

世界を売る男
 正直、この世界は汚らわしいまでに醜い。綺麗事ばかり、どんなに並べても。
 この世が、幸せに暮らしながらも、死んだように生きている人間であふれかえったら、世界はただ眠りに落ちるに等しいからね。
 君と僕。十分過ぎる程に、共存共栄できると思うけどね。

嵐を呼ぶ男 
 それは違う。俺とお前とは相容れない。あんたは人の人生を弄び、死を喰らい、人の魂をふてぶてしく、忌まわしいやり方で、呪いの言葉で、奪ってるだけだ。何もかも逆手にとって、人を黙らせてるお前のやり方が、いけすかねえんだよ!しゃらくさいぜ!

シーン:
 愚者の道化師

 「一期は夢よ。ひたすら狂え。」そんな例えもある筈さ。
 人生はただの遊びさ。必然と偶然が混じり合うようなゲームさ。
だから、人間が人間を支配し、管理しようなんて、傲慢なまでの影響を持ちたいと言う欲求にしか過ぎない。僕は世界を売る男には興味はないけど、どうしたらあいつがどうしたら、主と僕な世界を裏切られて屈服しながら跪くかには興味があるかな。うん、そうだな。その為に諜報活動しているんだよなあ。忘れられた島にお住まいの迷いの森の美少女さん。


シーン:忘れ去られた島で

迷いの森の眠れる美少女/犠牲のスティグマ

 精一杯、心から微笑んでいる人達は、大抵それが自分の人生だからって言わんばかりの顔をしてるもの。自分はその笑顔を失ったから尚更分かる。
 夢現。

 私は嵐を招く男が大っ嫌い。だって、折角咲いた命の花も、跡形なしにしてしまうのだから。

 誰しも夢を追う度にこの現実から遠ざかるというのなら、取り残された者達は何を願えば良いのかな?

 彼は言った。この限りある命の中で、たった一人だけでも夢を追いたいのだと。だから、彼は惜しみなく多くを残して私達を置き去りにしていった。ただ、自分の道を行くが為だけに。何て自己中心的な我が儘なんでしょうかね。

 命は燃える。死ぬ時には燃え尽きてその全てが灰になるまで。限られた時の中で私達はそんな命からどれだけ大切な時を作りだせるのだろうか?

どんなに誰かを思っても、この手が、この祈りが、あの人の心に、愛に届くかなんて、きっと、神のみぞ知る事なのだとしたら。......だからだろうか?
イヴが蛇にそそのかされてアダムと知恵の果実「林檎」を食べたのは。

シーン 廃墟

嵐を招く男
あんたの手の内で踊る世界にも、世界を自分のものにしたいなんて興味はないけど、生憎、あんたの犠牲者になる気もないな。

世界を売る男
あなたには永遠なるツガイと呼ばれる思い人がいる。私なら囲ってから餌食にして最後には勝ってみせるつもりだけどね。ま、時間くらいはかかるけど。どうかな、君の心からのご感想は?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

小説 下書き

閲覧数:1,034

投稿日:2023/07/26 20:28:16

文字数:1,277文字

カテゴリ:小説

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