昨日よりも分厚い雲
僕の気持ちも
遮ってしまう
何でここにいるんだろう
意味なんてないんだろう
それくらい君は僕の心に
入り込んでいたんだろう
うたかたを漂い
弾けた雨は
自分の意味を失い
色を付けた花火となって
僕の中で咲いていた
どうして君なんだろう
どうして僕なんだろう
巡り会ったからには何かしら
理由があるんだろう
暁を照らし
登った雨は
君との思い出を描き
色を付けた花火はやがて
記憶の中で枯れていた
戻らない今日を
嘆いた雨は
君の抜け殻を濡らし
色褪せた花火はもう
僕の中で散っていた
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