「感情、心境、mp3」
作詞曲 : らいか


ふとよぎる憧憬 頭の中で再生
心が焦がれてく感覚
夢へのアンチテーゼ 今を這う僕そのもののよう
淀んだ未来とトワイライトの傍観
「無駄」という名の日を孕んだ
望んでる結末は眺めてる時が最盛期かな

冷めてゆく事に慣れつつある
廃れたような足取りで

空っぽな自分の事を責めたって虚しくなるだけ
分かってはいるんだけれど 他にやり場なんてありゃしないの
嗚咽混じりに響くサブリミナル 救い乞い揺らぐ
ありきたりな言葉は励ましに欠けた雑言だろう


鮸膠も無い日々がいつか眠りについて
暮らしが着々と晴れても
寝返り一つだけで曇天とやるせなさが湧いた

これまでをずっと煙たがっていた
躊躇いなんて蚊帳の外

楽しくなかった訳じゃ無いんだけど 何処か寂しくて
満たされ尽くした後の全ての喪失を恐れている
自己顕示の死体を噛み千切って喉を過ぎた時
素朴に汲み取ってたこれまでが少し色付くかな


楽になる為に進んでた道 気付けば崖を跨ぐ綱渡り
谷底の闇へ呑まれてしまえば全部全部終わるだろう
だけれど面倒な胸中だ 死にたくはないけど消えたいんだよ
どれだけ惨めで汚い生存録でも忘れられたくない

我儘


書き殴ったような記憶を呼び起こした 鮮明で拙い
不恰好でも良いとほんのちょっとだけどそう思えたんだ
のべつ幕なしに残るイノセントはあり得ないものと
逃げ場のない窮屈な世界を見渡して感じている

明日もその次の日も歩いてく横に並ぶメメントモリを寄せて
いつ崩れたって「上出来」と言えるような
泥臭い命を踏み込んで走り出す