半径35メートル 大空を塞ぐように
ここは迷いの森の道しるべ 巨大時計の下

ぬるい風に揺れるのは 紙で出来たそのベゼル
脆い針と文字盤に ああ 手を伸ばす

下りてきたベゼル 刻まれた無数の名前に
融けていく指が 嫌がることもできなくて
叫んだ声すら 届かない迷いの森と
会ったらさよならをして 巨大時計のベゼル


高さは頭上8メートル 現れたUFOのように
だけど淡い光で呼んでいる 巨大時計の下

森の奥で見つけても ただ恐れるキミでいて
命を吸う道しるべ ああ いたずらに

いつの日かベゼル この場所で微笑む禁忌に
触れようとすれば 後戻りなどできなくて
心の隙間に 閉じ込めた迷いの森と
なぜ存在するのか 巨大時計のベゼル


暗い 暗い 森の真ん中で
いつも いつも 誰かを待ってる

意識を渡せば 戸惑いの暇もないままに
融けていく指が 嫌がることもできなくて
広がってくのは 謎多き迷いの森と
はぐれた思いだけさ 巨大時計のベゼル

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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迷いの森と巨大時計のベゼル

不気味な雰囲気が出ていればいいんですけど、分かりづらいですよね。以下長文です


巨大時計は頭上8メートルの高さに、天井のように地面と平行。何かに支えられるわけでもなく浮かんでいます。ベゼルは紙で出来ていて犠牲者の名前が無数に刻まれています。それはベゼルがゆっくりと回転しながらすぐそばまで下りてきて初めて見えます。

道しるべっていうのは少し皮肉です。光の射さない真っ暗な迷いの森の中で、淡く光るそれを見つけた疲弊した人々は、怖いと思うより不思議と惹かれてしまうんです。意識を向けたその時点でベゼルが回転し、自分の名前も一部になります。

閲覧数:65

投稿日:2017/04/19 10:01:06

文字数:425文字

カテゴリ:歌詞

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