春の訪れを 待ち侘びていたはずなのに
いざその時が来ると 身体中を針に刺されたような
感覚が 包んでいく
たった一つの言葉だった 僕を繋ぎ止めていたのは
毒を吐かずにいられるのは この生ぬるさ達のせいだった
たった一粒の欠片から 紡いだ糸が切れるまでは
この手は離さないで いてくれよ
春茜が照らしだしている 人の波が 紅く灼けていく
また明日ねと笑い合っていた日々は 夕闇に溶けて滲んでいく
ああ 僕だけのこの秘密は 花のように散った
瞬きすらできないほど
その香りに釘付けだよ
春茜を追うこの坂道 人の影が 蒼く引いていく
また明日ねと泣きながら歩いた日々が 夕闇に溶けて
春茜が照らしだしている 人の波が 紅く灼けている
また明日ねと笑い合っていた日々は 夕闇に溶けて滲んでいく
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