悲劇のモンスター

A
我が儘で並べた屁理屈は
苦し紛れの言い訳で
不安定な心臓と都合のいい感情
心が悴む前に切り取って刃先で触れたとして
価値も愛着もないボクは結構薄情で

B
くだらない文句を飾って
思い通りにならない「運命」に
嘘吐いて何度も泣いて
錆びついた冗談で突き落として笑って
ボクを演じる

S
こんなにも蝕まれる存在病名
気づかずに呪いをかけ続けて やめられない
優しさの温度も知らないまま
こんなにも毒ついてる存在病名
嘆いても怪物に成り果てる代償
痛みを感じないほど値踏みする度
世界を壊している
悲劇のモンスター

A
煩く鳴り響く耳鳴りは
痛め続けるほど増して
不完全な真実に剥がれ落ちる同情
どれほど愛想を振り撒いたって相槌でサヨナラして
溺れてる筈もないボクは結構臆病で

B
くだらない呼吸ばかり覚えて
愚かな者でならない「怪物」は
毒吐いて何度も目眩
滑稽な戯れを馬鹿みたいに理解って
ボクを見下ろして

S
こんなにも乾き果てる存在証明
隠すのもボクから逃げ続けて 鳴り止まない
嫌われた命も離れたまま
こんなにも蔑まれる存在証明
喚いても怪物に変わりない暗礁
心がズタズタなほど許してくれる
世界を愛している
悲劇のモンスター

C
戻れやしない残酷な結末を笑って貶してくれよ
言の刃を繰り返して制御不能な罰は
逆さまに落ちて気づいたんだ
ナイフで殺してる事にボクは

S
こんなにも蝕まれる存在病名
皮肉にも呪いをかけ続けて やめられない
孤独を押し殺すほど意地を張る度
世界を壊して

S
こんなにも毒ついてる存在病名
嘆いても怪物に成り果てた代償
理性を見失うほど愛せる日まで
世界を壊している
悲劇のモンスター