『風夏　かぜなつ』

あれは白い川のような流れ
夏場が照り返す麗しい一息

君は確かに跳んだ　しかし聴かぬなら
無数の蝉の鳴き声に消えるだけだろう

喧噪一言一言　その隙間に吹いた
頭の上の風鈴を鳴らす風の理由

鳴らせば鳴らすほど聴こえるわけじゃない君の
頭の上の風鈴を鳴らす風の理由




（読み）
Ａ
あれわ　しろい　かわのよおな　ながれ※
なつばが　てりかえす　うるわしい※　ひといき

Ｂ
きみわ※　たしかにとんだ　しかしき　かぬなら
むすうのせみ　のなきごえに※　きえるだ　けだろお

Ｓ
けんそうひとこと　ひとこと　そのす　きまにふいた
あたまのうえのふ　うりんお　ならす　かぜのりゆう

間奏

Ｓ
ならせばならすほ　どきこえ　るわけ　じゃないきみの
あたまのうえのふ　うりんお　ならす　かぜのりゆう




（文字数）
※印は字数違い（聴こえた音数に合わせました）
Ａ
3 3 6 3※
4 5 5※ 4
Ｂ
3※ 7 4 4
6 6※ 4 4
Ｓ
8 4 3 6
8 4 3 6
Ｓ
8 4 3 6
8 4 3 6