「もう戻ることは ないのですか?」
少し冷たい 風が私を包む
膨らみ始めた 蕾達が
春の訪れを告げる
「これが最後に なるでしょうね」
君と交わした 最後の言葉


何度も出した手紙は 開けられないまま
机の引き出しの奥から 溢れてきて
色鮮やかな便箋も 今では
古ぼけて 過去の思い出に変わった


真っ白な白銀の世界に
大きな桜が咲き誇る
あの日君と別れた 時間がまだ
私の中を駆け巡る
儚く散って 消えた恋


「貴方のことが 好きなんです」
少し暖かい 風が私を包んだ
芽生え始めた 新緑が
春の終わりを告げる
「貴女と同じ 気持ちですよ」
君と交わした 愛の言葉


一度だけ手を繋いだ 帰り道を今
あの頃思い出しながら 歩いてゆく
とぎれとぎれの記憶 今なら
鮮やかに 過去から蘇ってくる


橙色の夕暮れの街に
大きな桜が咲き誇る
初めて恋をした あの時間が
心の中を埋め尽くす
二度と戻らぬ 夢と分かって


貴方がいない日々に慣れなくて
流してきた涙は星の数
もう一度 もう一度 もう一度だけ
貴方に出会えたなら


真っ青な空に舞い上がる
花びらに私の気持ち乗せ
どうか届けて ただ一人の
私の大好きな人
叶うのならば もう一度 逢いたい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

千年桜

二人であった 桜の木下で…。

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投稿日:2010/10/27 19:54:45

文字数:531文字

カテゴリ:歌詞

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