宵崎奏は深夜帯で作業をする。
あ、こんにちは。お茶の間と申します。
誰もいないセカイに来て早1ヶ月。
もう作曲やら作詞やらの作業は全てここに寄ってやっている。
結構ここ静かでいいんすよー。
いつもヘッドホンで作業しているんですけど、ミックスの時はスピーカーでやりたいんでここに来てやっていr…
クイックイッ…
「お茶の間…」
「あ。ミクさん。こんちやー」
「何してるの?」
「あ、今ちょっと文章作ってて。」
「へぇー…」
「…」
「…」
とてとて…
どっかに行ってしまった…
彼女はミクさん。
このセカイ限定の初音ミクみたいな感じだ。
詳しくは「ニーゴミク」って検索してほしい。
きっと性癖どストライクだから…
「あ。」
「?あ。」
「お茶の間」
「奏さん」
「今日も作曲?」
「いやー今日は文章で…」
「へぇー…」
「そちらは?」
「作曲」
「そうですか。」
彼女の名前は宵崎奏さん。
作曲者である。
いつもノートパソコンを持ってきて作業をする。俗に言う「仕事仲間」ってやつである。
「今日はどんな曲を?」
「うーん…なんか暗い感じ…」
「え?暗い感じなんですか?」
「うん。まあ、色々試すみたいな感じ。」
「ほへー。」
彼女は色々と「呪い」がある。
それはもう凄いほどに。
まあ、それは是非とも絵名さんや瑞希さんに聞いた方が良い。二人が一緒に時にだ。結構話す時のじゃれあいが尊いから…
そして26時。
そろそろ眠たくなる頃。
まあ、私は明日学校は休みなんで夜ふかしができる。
「あ、奏さんそろそろ休け…い…」
寝てるぅー!!!
あの奏さんが!?
あ、待て待て…確か奏さん7徹ぐらい行っているとまふゆさんが言っていたな…
…じゃあ寝かせるか!!
「お茶の間。」
「うわ!びっくりしたー!!」
後ろに立っていたのはまふゆさん。
優等生で運動神経抜群。
まさに高嶺の花って感じだ。
しかもモテる。
ずるい。
私にも分けてほしいぐらいだ。
しかしなんか憎めないんだよなぁ…
あ、これは絵名さんや瑞希さんに話を聞いた方がいい話の一つだねー。
「奏は?」
「ああ、奏さんならあそこに…」
「…」
ふぁさ…
さすが優等生。
ブランケットを持っていたまふゆさんはそれを奏さんにかけた。
その姿はもう彼氏である。
「なんでブランケット持ってるんですか…」
「慣れ。」
「なるほど…
それより添い寝しないんですか?」
「?なんでする必要があるの?」
「いやー…ほら!やっぱ冷えるじゃないっすかーここ。」
「確かに。奏の手が冷たい。」
「だったら添い寝するべきですよ!」
「…」
まふゆさんは何も言わず奏さんのブランケットの中に入っていった。
あーまふかなあざまーす。
そして27時。
寝みぃ…
「うっ…うぅん…?
…えっ!?まふゆ!?」
「Zzz...
あ、奏…起きたの…?」
「起きたのって…なんで私ブランケットかけてあるの!?」
「それはもちろん7徹もしたらねぇ…」
「うっ…」
その時まふゆさんは優等生の笑い方をしていた。
「ね…ねぇお茶の間…」
「あ、やべ。定時だ。」
「うっ…!裏切りもの〜…!!」
こうして私はセカイを後にした。
明日絵名さんと瑞希さんに話してやろうと私はそう考えて今日を終わらせた。
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