誰もいない。1人きりで潜ってゆくの
冷たい海に
波を飲む。朝日もいない。冷たさだけが孤独を呼ぶの。
溶け込んだあたしの叫び
鋭い目線がこっちを向くの
青い波が朝焼けに染まるまでに忘れさせて

凍えそうな夜海(やかい)に声をあげて足を手に入れたのに
自由なんてどこにもないの
それならいっそ海の藻屑に…

1.29
朝日が昇る朝焼けに波は赤く揺らめいて
あたしは波のように情熱に揺れてただけ
自由追い求めていたいお姫様
朝に惚れたあたしの負けね

足を撫でて毒を喰らう
最後の一滴まで残さず
朝日が昇る
これで最後
お別れなのよとキスをする

2.40
身体を纏う
恋衣が
剥がれ落ちて
朝になった
溶け込む空
目覚める声
あたしだけじゃない海から

ヒレも落ち、足も無くし
自由を奪われた人魚姫
海に溶け何を思う
1番寂しく1番綺麗に
朝日が昇るその前にもう一度
あなたの恋衣の破片を探します。

波を巻きつけ踊る風
もしかしてあなたですか
何も知らない僕を歓迎してくれるのですか。
深い深い歴史を手繰り
あなたが嫌う恋をした
抱きしめて
冷えた足を
温めて
キスをしたい
望むのなら
海の藻屑に
なっても良い
あなたとなら。

「誰もいない。1人きりで潜ってゆくの。あなたのせいで」

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朝日に縛られた自由

人魚姫をベースに描いてみました。

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投稿日:2024/07/08 01:41:04

文字数:542文字

カテゴリ:歌詞

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