月を残し 星を戴く(いただく)
僕ら臨む(のぞむ)革命の朝

こえを蝕む 杖を握った
理由を捨て 生きてくために

いずれ満ちゆく 鮮やかな鈍(にび)
眺め遠く 過ぎ去る兆し

白を告げる梯子がかかる
露ひとつ 接ぎ合わすために


花嵐舞い散って
ステップ 浅く猛る青
うららかく闌 深く
刻んで 暮れ惜しむ杪(すえ)

薫り立つ 朱三つ(あかみっつ)
揺らいで 黄金光る麦
はたたいて熱り裂く
忍んで 葵伏す 尽き果て

季節は移り替わっていく

未来の影を 飛び越えてみせて 
僕ら 吐息ふたつだけで
世界のどこにだって行けるだろう

まだ知らない朝陽を迎えたい
どうか
また明日を続きだと言わせて

重ならない定め線 描き続けて
寄り添えなかったとしても
限りの海で出会えるだろう

まだ輝く柔らかな燈火 抱いて
此方 今は 君を夢見るだけ




【2】


影を置いて茜をくべる
君が望む 継承の夜

脈を繋ぐ 糸を解いた
息づく芽へ 廻りゆくため

やがて澄みゆく 穏やかな あい
鼓動宿し 萌え咲かる胚(はい)

円か隠す鱗がのびる
一縷さえ 溢さないように 

山粧う 色を取って
響いた 時雨合わす歌
寂しさは心なく
綴って 見渡せば夕(せき)

霜衣(しもごろも) 着飾って
積もった はだれ深く黒
音眠る 名残り銀
目覚めれば もう春は隣

全て命の糧となる


落ちる影を 受け入れてほしい
僕ら 瞬きするだけで
可能性を紡いできたんだろう

もう見えない先に縋るよりも
どうか
あの眩い強さを信じたい

消えていく面影を 追わなくてもいい
前を向く日々はいつも
暗闇に疎くあるべきだろう

もう届かない微かなこえだけを 抱いて
彼方今は 君に会うため往く




漂う底で 君と二人
どんな夢の続きを話そうか
繰り返される 今は遥か
雪を照らす月の花を見た






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ひらがな表記




つきをのこし ほしをいただく
ぼくらのぞむ かくめいのあさ

こえを むしばむ つえをにぎった
りゆうを すて いきてくために

いずれ みちゆく あざやかな にび
ながめ とおく すぎさる きざし

しろを つげる はしごがかかる
つゆ ひとつ つぎあわすために


はなあらし まいちって
ステップ あさく たける あお
うららかく らん ふかく
きざんで くれおしむ すえ

かおりたつ あかみっつ
ゆらいで こがね ひかる むぎ
はたたいて ほてり さく
しのんで あおい ふす つきはて

きせつは うつりかわっていく

みらいの かげを とびこえてみせて 
ぼくら といき ふたつだけで
せかいの どこにだって いけるだろう

まだ しらない あさひを むかえたい
どうか
また あしたを つづきだと いわせて

かさならない さだめせん えがきつづけて
よりそえなかったとしても
かぎりの うみで であえるだろう

まだかがやく やわらかな ともしび だいて
こなた いまは きみを ゆめみるだけ




【2】

かげをおいて あかねをくべる
きみが のぞむ けいしょうの よる

みゃくをつなぐ いとをほどいた
いきづく めへ めぐりゆくため

やがて すみゆく おだやかな あい
こどう やどし もえさかる はい

まどか かくす うろこが のびる
いちる さえ こぼさないように 

やま よそう いろをとって
ひびいた しぐれ あわす うた
さびしさは こころなく
つづって みわたせば せき

しもごろも きかざって
つもった はだれ ふかく くろ
おと ねむる なごり ぎん
めざめれば もう はるは となり

すべて いのちの かてとなる


おちる かげを うけいれてほしい
ぼくら まばたきするだけで
かのうせいを つむいできたんだろう

もうみえない さきに すがるよりも
どうか
あの まばゆい つよさを しんじたい

きえていく おもかげを おわなくてもいい
まえを むく ひびは いつも
くらやみに うとく あるべきだろう

もう とどかない かすかな こえだけを だいて
かなた いまは きみに あうため いく




ただよう そこで きみとふたり
どんな ゆめの つづきを はなそうか
くりかえされる いまは はるか
ゆきを てらす つきの はなを みた

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

四季の海(仮題)

yuiiiさんの歌詞募集に応募した歌詞です。
https://piapro.jp/t/_R_2

閲覧数:283

投稿日:2021/08/30 20:38:30

文字数:1,878文字

カテゴリ:歌詞

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