<A>
僕はまっすぐ飛んでいたんだ
脇目も振らず飛んでいたんだ
ただひたすらに
全てを我慢して
群から離れて飛んでいたんだ
雨が降っていても
風が冷たくても
僕は
飛ぶことを
止めることはできないんだ
<B>
だって
僕には帰る場所がない
街中の電線さえも
僕には
優しくはなくて
<サビ>
だけど
どんなに
飛んでもゴールなんてなくて
羽根は抜けて
翼も傷だらけになっても
僕は逃げるように飛び続けていた
そんなだから
四階から
落っこちたんだ
<A>
それから僕が目を覚ますと
知らない「地面の世界」にいて
僕の翼は
完璧に折れて
力を入れても動かなかった
死んでもいいなんて
思いだった僕に
君は
手を伸ばし
拾い上げてくれたよね
<B>
だから
僕は今でも生きている
考えもしていなかった
優しい
掌の中で
<サビ>
僕は
初めて
知った、世界のあたたかさを
こんな僕に
「まだ飛べるよ」と言ってくれる
もう逃げないと心に誓ったんだ
もう一回
飛び直そう
新たな空へ
<C>
折れた翼は
すぐに治るはずなくて
動かし方も忘れていて
涙がこぼれるときもある
もう飛べないんじゃないか
もうやり直せないんじゃないか
でも
僕は「飛ぶことを忘れた鳥」じゃない
ただ「飛び方を忘れた鳥」なんだ
君が拾ってくれた命だから
こんな僕でも信じてみよう
今では休める場所もあるんだから
次はもう落ちずに飛べるはずさ
<改変サビ>
翼
広げて
空へ飛び立つ日を目指そう
そして君に
空の広さを語るんだ
今なら気持ちよく飛べるはずだから
近い未来
描きながら
今日もゆっくり
思い出してゆこう
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