林檎を見る度 思い出す君
甘くて酸っぱい 大嫌いな君
朱い顔をして 甘い毒を吐く
泣けばいいの
笑えばいいよ
どんな態度でも
僕は変われない
いつものように 毒を吐く君
渇いた唇で 言葉を紡ぐ
それはまるで 林檎のよう
何が言いたいの
何も言いたくない
何を答えても
君は応えない
大嫌いだよ 君はまるで林檎
甘くて酸っぱい 溺れる劇薬
つまらなさそうに 今日も話す君
潤んだ瞳で 何を見つめる
そんな顔で 僕を見ないで
潰してしまいそうだよ 林檎なんて
本当は簡単に 壊せるんだ
叫べばいいよ
黙ればいいよ
だって此処には
僕しかいない
甘い薫で 誘惑する果実
綺麗な花で 魅惑する君
いつもと違う 不思議な表情
気付きたくないよ
気付かないでいいよ
誰にも内緒で
林檎は腐る
嗚呼
そうだ
そうだったな
今日は 林檎の収穫日
いつも以上に 毒を吐く君
それを静かに 食べ続ける僕
何がしたいのか わからないよ
大嫌いだよ 君はまるで林檎
勝手な気まぐれで 僕を悦ばす
どうすればいいの
放って置いてよ
凍てつく顔して
君は毒を吐いた
汚れた地面で 眺める君
その視線の先に いるのは誰
大嫌いなんだよ 林檎なんて
だって君を 思い出すから
どうすればいいの
何をすればよかったの
君が吐く毒を 僕はただ食す
綺麗な林檎の横で 崩れる君
吐いた毒は 君を侵す
そんな君の横で 僕は林檎を食べた
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