はい質問です、目の前に何か黒ずくめで『コフー…コフー…』とか言ってらっしゃる変な人が居たらどうしますか?①全力で逃げる、②全力で逃げる、③全力で逃げる。ダメだ、脳内選択肢ネガティブ…。

「黒ずくめにメタルアーム…報告のあった新装備BSってこいつかよ…一体どうやって倒…!」
「あれバラせば動き止るぞ。」
「なら、お前バラせ、援護する。」
「オーライ。」

あの危ない空気満々の黒いBSはどうやらバラせば止まるらしい。

「…お兄ちゃん?!」
「木っ…!!」

突然出て来た木徒に黒いBSが恐ろしいスピードで突っ込んだ。側にあった車が一撃で潰れ辺りにガラスが飛び散った。

「木徒?!おい無事か!!返事しろ!!木徒!!」
「…ギャーギャーうるせぇな、シスコン…。」
「っ!!お前っ…!!」
「詩羽さ…!詩羽さん!詩羽さん!!詩羽さん!!」
「痛ッ…!大丈夫だ…早くあれ片付けろ…。」

詩羽の血を見た瞬間、何かが音を立てて切れた。

「ぎゃああああああああああああああっ!!!!」
「羽鉦…!羽鉦止めろ!俺は大丈夫だ!羽鉦!!」

辺りに悲鳴がこだまして耳がキンとなる。だけどどこか遠くの出来事の様に聞いていた。ただ目の前の『それ』を壊して、壊して、壊して、声も出ない程粉々にしたくて…。

「お、おい…あいつ…!」
「止めろ!殺すな!羽鉦っ!!」

振り下ろしたメスの先にあったのは…。

「止めろ…羽鉦…!」

騎士の手だった。

「…騎士…?」

我に返ると手は誰とも判らない血で真っ赤だった。

「皆…大丈…だか…もう…戦わな…で…良いか…ら…。」
「騎士?!」

掠れた言葉と共に騎士は意識を失った。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

BeastSyndrome -39.狂気の引き金-

これは怖い…。

※次ページも酷い人居るけど怒らないで下さい…。

閲覧数:287

投稿日:2010/06/11 18:43:55

文字数:706文字

カテゴリ:小説

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