枯れぬ者よ 禍月の火よ
願うならば 無限の時を焼き尽くせ


薄雲に隠されし天蓋澄み渡り 水鏡
現身は昂りて籃下に眠りたり 稲光

遭うては夢か 誠かと問いて
生き死に還る 後朝も忘れ
指切りを乞い 首斬られ恋る
永久の命ぞ  あら無惨やな

枯れぬ者よ 禍月の火よ
明けぬ夜と その身の限り燃え盛れ
朽ちぬ定め 贖いの血は
白く 黒く 睦み交わりて流れ行く



蛍火の行き交うに暗闇染み渡り 雀鳴き
まれびとは惑い来て月下に乱れたり 狂い咲き

逢瀬は夢か  誠かの境
生き死に巡る 朱いろ後朝
指切りを乞う 恋焦がれて死ぬ
永久の命ぞ  あら楽しきや

離れぬ者よ 禍月の火よ
眩き夜 想いの限り焼き焦がせ
終らぬ夢 二つの命は
白く 黒く 睦み交わりて流れ行く



枯れぬ者よ 禍月の火よ
独り歩む 憂いの星を焼き尽くせ
果てに一つ 残る輝きは
夜の空に 命を照らす玉の枝
夢はやがて 覚めて消えるとも
白く 黒く 命は交わり流れ行く




・読み

かれぬものよ まがつきのひよ
ねがうならば むげんのときをやきつくせ


うすぐもにかくされしてんがいすみわたり みなかがみ
うつしみはたかぶりてらんがにねむりたり いなびかり

おうてはゆめか まことかととうて
いきしにかえる きぬぎぬもわすれ
ゆびきりをこい くびきられこうる
とわのいのちぞ あらむざんやな

かれぬものよ まがつきのひよ
あけぬよると そのみのかぎりもえさかれ
くちぬさだめ あがないのちは
しろくくろく むつみまじわりてながれゆく



ほたるびのいきかうにくらやみしみわたり すずめなき
まれびとはまどいきてげっかにみだれたり くるいざき

おうせはゆめか まことかのさかい
いきしにめぐる あけいろきぬぎぬ
ゆびきりをこう こいこがれてしぬ
とわのいのちぞ あらたのしきや

かれぬものよ まがつきのひよ
まばゆきよる おもいのかぎりやきこがせ
おわらぬゆめ ふたつのいのちは
しろくくろく むつみまじわりてながれゆく



かれぬものよ まがつきのひよ
ひとりあゆむ うれいのほしをやきつくせ
はてにひとつ のこるかがやきは
よるのそらに いのちをてらすたまのえだ
ゆめはやがて さめてきえるとも
しろくくろく いのちはまじわりながれゆく

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【東方アレンジ】禍月の火(まがつきのひ)

もこてるハァハァ

『月まで届け、不死の煙』のボーカルアレンジやるならこんなんがええなぁという妄想チックなアレです。

こういう感じの曲をやりたい人と巡り合いたいと常々思っているのです。ブームの最盛期が過ぎた今こそ、のんびりじっくり行けるやありませんか。

閲覧数:211

投稿日:2015/07/31 01:35:39

文字数:967文字

カテゴリ:歌詞

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