帰り道　乾いた空気
あったかいココアが恋しい
白い息　置いていきながら
早足になるローファー

交差点　君を見かけた
青色のマフラーを巻いてる
染まる頬　上がっていく体温
話しかけてもいいのかな

あと数歩
あと何秒
赤信号
もう少し待って　と願った時

君の鼻唄が　北風に乗って
かすかに聞こえたの
何かいいこと　あったのかな
つられて微笑んだ　冬色リップ


通学路　冷たい空気
あったかい布団が恋しい
白い草　並んで歩きながら
早足になるローファー

道の先　君を見つけた
青色のマフラーが目印
どうしよう　ばくばく鳴る鼓動が
話しかけてみようかな

あと数歩
あと何秒
赤信号
もう少し　待って　と　ためらった時

君の横顔が　北風とともに
いきなり振り返ったの
私に気づき　おはようと笑う
つられて微笑んだ　冬色リップ




あと数歩
あと何秒
茜の空
もう少し　勇気振り絞って

君の姿が　北風の中
ゆっくりと近づいてくる
「話って何？」と　はにかんで笑う
つられて照れ笑い　冬色リップ

想いを乗せ　動け　冬色リップ