肩を打つのは君の泪か
傘を掴んで差せず佇む
今は昔の戀と云うには
あまりてなどか 君ぞ戀しき

どうすれば君とまた結ばれるだろう
黄泉国にも星は降るのか
希くば二度(ふたたび)の契りを交わし
この凍えた身を脱ぎ捨てて

輪廻さえ惜しむ執心の名を問えば
唯一人 君だけが戀と応えた
往く路に迷いなどあろうはずもなく
妖霊の星が煌めく


雨に濡れるは艶な襠で
纏うこの身を濯ぐでもない
疾うに失くした真心懸けて
星に願うは 君ぞ戀しき

実るとも望めない曼珠の絆
黄泉国なら共に咲けると
儚くも一心に契りを捧げ
ただ明ける日を待ち続けた

定めだと謳う清掻きに紅を噛み
唯独り 君の名を偲び溢した
往く路に連れ添って逝くは幻
妖霊の星が尾を引く


泥を履く抜け足に宛もないまま
黄泉国まで幾夜越えても
希わくば永久(とこしえ)の契りを結び
空しい現を投げ棄てて

「おさらばえ」

輪廻さえ惜しむ執心の名を問えば
唯一人 君だけが戀と応えた
往く路に迷いなどあろうはずもなく
妖霊の星は過ぎ行く 君の許へ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

妖霊星

多分、遊女モチーフかと。
時代設定的には幕末?

彼女の想い人はきっと新撰組あたりでしょう。

身請けして貰えないまま、彼は討ち死に。
訃報を聞いても気丈に振舞って
何とか生きていこうとしたけれど、
愛しい人が命を懸けた新撰組は逆賊として
追い立てられる理不尽な世の中。

耐えきれず足抜けして、宛もなく逃げて。
何処へ行こうと考えた時、浮かんだのは一つ。

そうして女は、身を投げたのです。
最期に見たのは禍々しいほど綺麗な妖霊星。

閲覧数:138

投稿日:2014/02/09 01:08:57

文字数:452文字

カテゴリ:歌詞

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