何も言えなかった
後悔して泣いてばかりいたわ
何も伝えられず
離れていく姿を見送った
何も出来ないまま
眺めるだけ、それが悔しかった
想い伝えたいの
なのに今は声に出ない
あの時放った軽い一言が
心に深く傷をつけてしまった
お喋りしあった仲まで砕け散って
近寄ることさえ出来なくなる
言葉を放つ自信が消えていく
まるで声を失った人形のように
声に出せない苦しさが
この胸を強く絞めつける
*
声に出せなくても
胸の奥で心が叫んでる
想い詰まらせたら
この心は破裂してしまいそう
だから詰まる前に
ノートを開けすべて書き留めてる
募る想いだけが
ノートを埋め尽くしていく
時を戻し
異なる言葉に言い換えたなら
傷つけたり
しないで違った今があったかも
一度過ぎた時はもう
消せない過ちと共に過去へと
消えたままで戻らない
傷はもう癒えない
* *
Silent Voice 出せない声
募る想い、流れる音楽に
乗せて歌に変わる
そして歌う、伝えたいから?
* * *
歌に変わる想い
ただ一人で歌い続けていた
誰に聴いて欲しい?
そんなことも考えたりしない
歌い続けている
詰まる想い、胸から解き放つ
涙流しながら
強い声で叫んでいる
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Silent Voice
仲のいい友人との会話。
彼女が軽々しく放ってしまった一言が、その友達を深く傷つけてしまった。
以来、決定的な不仲になったまま友人は遠くへと去っていき、彼女はそれを声すらかけることも出来ずにただ眺めていた。
その一言の過ちを境に思ったことを口に出せなくなってしまった彼女。
それは、声を失ったまるで人形のようだった。
苦悩の中で彼女の中に募り詰まっていく想いをノートに書き留めながら苦しみを凌いでいた彼女、埋まっていくノートのページ、そして積み重なっていくノートの山。
そこに、流れてきた音楽。
ノートに書いてあった想いを音楽にのせて口にし始めた時、それは「歌」へと変わっていった。
V4X巡音ルカの3作目。
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