【失望】
作詞・作曲 / まみすけ
ポエトリーリーディング & 歌 / v_flower
(ポエトリーリーディング)
【さくら、散る】
きみの事を考えていたんだ
あの日 手紙をくれた きみの事を
意外と達筆で その文面すら優しくて
ほのかに香る まだ見ぬその地の微かな気配を
ぼくはそっと吸い込んだ
きみの事を考えていたんだ
すい星のように現れて
花火のように散っていった きみの事を
名も知らぬ きみの事を
画面越しの きみの事を
ハンドルネームに託された 春への思いは一緒で 寂しくて
桜の季節になると 散るまで感傷に浸ってた
きみの事を考えていたんだ
生きているかもしれないし
死んでしまったのかもしれないし
存在さえしなかったのかもしれない
あの日 生きる者も 存在してた思い出も
時間さえも あの巨大な生き物は飲み込んでいった
きみの事を考えていたんだ
音楽がはじまるように ぼくは偶然を生み出せない
躊躇する事で 立ち止まるばかり
でもきみは歌い始めた
ぼくが気付くより速く きみはぼくを欲した
超特急で追いかけてきたきみを
ぼくは全て受け止めれずに
壊れた夜汽車に乗って ちょっとずつ遠ざかった
きみの事を考えているんだ
あれからずっと
あの日が近づくと
きみの事を考えてしまうんだ
***
赤い月夜の 海辺を彷徨い
南国を夢見て消える
画面越しには 偽物の未来
正しい終わり方決める
自分勝手なレールを敷いて
お先真っ暗 なんて滑稽
自滅したら 今度は逃げて
全部無かった事にした 最低!
最後に交わした
あの世界の終焉の物語
ねえ 気付いてた
宇宙は自分中心に回っているという事を
あの日失った私は
世界に取り残された
永遠に終わる事のない苦しみを背負い
底のない孤独に沈み 歌うの子守唄
どうか安らかに
覚えてないよ 君の事なんて
存在したの 勘違いじゃない
死んでしまった いつの間にか
ずっとずっと 思い出さなかったくせに
きみの嘘は絶望
僕の欲望はあいつの日常
踏みつぶされて
心臓までむき出しにされた
心をなくしてあっち側に飛ぶの
子供だましのおまじない
悲しみを抱いて
底の無い孤独に沈み
死んだように眠るの
最後に交わした
あの世界の終焉の物語
ねえ 気付いてた
宇宙は自分中心に回っているという事を
あの日失った私は
世界に取り残された
永遠に終わる事のない苦しみを背負い
底のない孤独に沈み 歌うの子守唄
どうか安らかに
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