踊り場に腰をかけ ひとりきりの夜になれ。
言葉は黒いまま溶けて くしゃみになって沈んだ。
過ぎてく電車の風 吐息が落ち着かなくて。
ホームの端に追いやって 座り込めば立てないや。

ひとの流れが途切れて 散る電灯の光
声を忘れてしまって 俯けばまだ平気

僕の思うことが全部 言葉になればいいのに。
絡まった糸のような 不器用なかたちを呑み込んで。
僕の『想い』『コトバ』全部 誰かに歌ってほしい。
拡がってしまう前に 解けない間に歌ってよ。


夜をまだ続けてよ 好きなように飛んでいけ。
濡れた切符を踏みつけて 線の外へ飛び込せば。
電柱のシルエット 欄干の黒い汚れ。
沈むばかりの風だって 言いたいことあるはずだ。

手持ち無沙汰に歪めて 剥いだ空気の色味
今日さえ忘れてしまえ やるせない夜の街

僕の思うことが全部 言葉になればいいのに。
最終列車のあとの 終点の奥まで辿り着け。
僕の『想い』『コトバ』全部 誰かに歌ってほしい。
薄い夜を引っ張って でも疲れたときは縋ってよ。


僕の想うきみを全部 描き出せたらいいのに。
絡まった糸のような 不器用なすべてを受け取って。
僕の『想い』『コトバ』全部 誰かに歌ってほしい。
揺れる退屈の中に 本当の言葉を歌ってよ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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  • オリジナルライセンス

ノゾムヨル

榎下アキです。
詞を書きました。
ご自由に使ってください。

閲覧数:34

投稿日:2023/12/03 23:30:14

文字数:539文字

カテゴリ:歌詞

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