ありがとうって言葉は
あと何年後まで残っているのかな
何もすることがなくてそんなことを考えた
思い浮かぶのは君の色んな顔
もう、私の名前を呼んでくれることはないけれど
何も言えなかった
崩れそうな顔を保つだけでいっぱいだった
いつかこうなること分かっていたの
でも認めたくなかったんだよ
君を繋ぎ止めたくて偽りの自分をつくっていった
無駄だって分かっているんだよ
でも止められない
それしかなかった
本当の自分はどこへ行ったの？

君に伝えよう“ありがとう”
今はこれしか言えない
君の隣にいる子を認めたくない
でもこの一瞬だけ私を見て
伝えたいだけなの
今まで“ありがとう”

君との思い出が頭をよぎる
いつからだろう、思い出話をしなくなったのは
今になって後悔する
自分にも訪れるんだって
少女漫画だけじゃないって気づいた
誰かが歌う失恋ソングはまるでお伽話で
心の片隅で、自分は大丈夫だって
友達の恋の相談に
大人ぶって答える自分
自分だったらうまくいくのにって
あの頃の自分が懐かしい

君に伝えよう“ごめんね”
君は気づいていたね
嘘をつく私の言葉に耳を傾けてくれたね
でも必死だったんだ
どんどん離れていくから
今まで“ごめんね”

あなたに伝えよう“頑張って”
君は思い出になって溶けていく
私の過ちも流されていく
でも忘れるわけじゃない
自分の力になるの
“頑張って”間違えてもいいから