さよなら大好きな人。






【キミに】Message【送るコトバ。】




「ん・・・朝か。」


「レン、元気かなぁ・・・。」


私の名前は鏡音リン。ちなみにレンは鏡音レンといって、私の恋人。


ベットを出て、リビングへ向かう。


「お母さん、お父さんおはよー」


私を見た途端、お母さんの表情は、










凍りついた。



お父さんも平然を装っているけどなんだかぎこちない。



「え、お母さん・・・？」


私が唖然としているとお母さんはいつもの顔に戻って、


「え？　いや、なんでもない。」


と言った。


怪しい・・・。それでも一応、


「そっか。」


と言っておいた。



なんだろう・・・？


お母さん、私に隠し事してる・・・？


ま、いいか。


それより、今日はレンとで、でーとの日・・・。なんか緊張しちゃうなぁ・・・。どんな服着て行こう・・・。






＊数時間後＊


「よし！　これにしよう！」


やっと今日のコーディネートが決まった。いつものリボンも装着済みだ。


「いってきまーす！」


ちなみに今日で、でーとすることはお母さん達にもう報告済み。


私が家から出て行く時、お母さんは何か言いたそうだった。


私は少し不安な気持ちで待ち合わせ場所の公園へと向かった。


「ふぅ・・・着いた。」


ふと時計を見ると待ち合わせ時間ギリギリだった。


ここで私は違和感を感じた。あれ？　レンが来てない・・・。いつもならレンが私より早く来るのに。遅刻でもしたかなぁ？あのレンが珍しく？　ありえない。


でも、心配だな・・・。


一応電話してみよう。




電話に出たのはレン―――


ではなくレンのお母さんだった。


「あ、リンちゃん？」


「はい、鏡音リンです。　レンは・・・？」


「レンは――」

レンのお母さんはためらうように全てを話してくれた。レンのお母さんが言った事を私は信じられなかった。


そんな、はずがない・・・！






　


「レンは、昨日、交通事故で・・・死・・・」



続きを言う前に私は電話を切っていた。





レンが、レンが・・・レンが死・・・？


レンガシ・・・？　レンガシンダ・・・？












レンハキノウコウツウジコデシンダ・・・？



リン「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ・・・・嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌いやああああ!!」


私は頭が真っ白になって叫んでいた。


気付くともう夕方で、涙も出てて。



なんとか落ち着きを取り戻す。


泣きながら家の向かう。



レンが？　あの、レンが？　し？　シ？　　











―――死？






嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ――


信じれない、信じたくない、信じない・・・。



その夜、私はベットで泣いていた。


「意味が、わからないよ・・・？」





＊次の日＊


「れ、ん・・・」


もう、こうしてレンの事を思っても、レンはいない・・・。


レンに会いたいと思っても、話したいと思っても、




まだ、たくさんあった。


話したい事、やりたい事、行きたい所・・・。


レンの事は忘れない。　忘れたくない。




レンは、鏡音レンは――


一番大好きな人で、



一番―――












―――愛してる。