赤紫の蝶に誘われて
辿り着いた世界
ひどく怖がりなあなたは
その線を越えられずにいる
後ろを振り向く度
影が喰われていく
それはわたしに近い証拠
勇気があるなら
優しく頬に触れて
怯えたその指先で
髪をかきあげて
さあ落として、唇を
狂いの接吻
ねえ、息苦しさを
おぼえる前に
殺してほしい?
きっと気付いたときには
何もかも遅すぎるでしょう
楽園に入り込んだ時点で
あなたの運命は決まっていた
私はまだまだ成長する
あなたはどこの部分になる?
臆病なあなたの肉体は
どこもかしこも弱々しい味
「キスで目覚めて幸せになる」
そんなかわいい話はもう飽きたの
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