あらすじ
リンの説得?もあって、部屋から出てきた俺。菓子パンを幸せそうに食ってるリンを見て、女王と言う鎖から解放してやりたいと思った。

「ねぇ、レン?」

壁から顔だけ出して、こっちを見てくるリン。

「なんだよ。」

「これ、どう思う?王子様とパーティーで踊る時のドレスなんだけど…」

そういって、壁から出てきたリン…

うほっ!

いつもよりミニ丈の黄色と黒を基調としたフリルの着いたドレスだった。

「似合ってる?」

「あぁ、似合ってるよ」

なんだよ!アイツのためにそれを着るのかよ

…なんで、アイツなんだよ

…なんで、俺じゃねーんだよ

あんな奴に、リンを取られるのか…俺。

「レンも、ちゃんとした服着ていってね」

「あぁ」

なんだよ!すべては、アイツのためってか?

ふざけんなよ。

――――パーティー当日

陽気なヴァイオリンの音楽が鳴り響くホール。

数々の国から来た姫、王女たちは、思い思いに過ごしていた。

俺も、たくさんの人に誘われて踊った。

みんな、俺が召使だというと驚いた様子で自分の召使になってくれと言われた

陽気なヴァイオリンは、ロマンチックなムードの曲に変わり一段と誘いは、増えた。

そんななか、俺はリンを気にしていた。

リンは、アイツと踊っていた。

…すごく、幸せそうだ。

心の中が、モヤモヤする。
何ていうか…憎らしいってか…なんかやなんだ。

俺は、その後も何十人と言う姫たちと踊った。


バラード、ジャズ、ロック、クラシック。

曲ならなんでもありのぶどうホール。


いろんな女性と踊っても、ちっとも楽しくない。

リンが気になって、仕方なかった。


俺は、耐えきれず誘いを受けているリンのところに行く。

「お取り込み中すいません。俺の方が先客なんで」

「お前…!!」

紫の髪をした男は、俺に怒鳴ろうとする。

俺は、耳打ちで

「ぼこされたくなかったら、さっさと消えな」

と言うと、男は静かに消えた。

「リン様、一曲踊って頂けますか?」

俺は、ひざまずき手を差し出す。

リンは、思い悩んだあげく

「はい。よろこんで」

と、笑顔で応えた。


他の姫たちが、リンを睨み付ける中俺は堂々と踊った。

「青い王子と踊れて幸せか?」

リンは、嬉しそうに頷いた。

「今とどっちが幸せだ?」

俺は、この返事が一番聞きたかった。

「私は…」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

悪の召使 ドSな召使様

待望?の第10話(^-^)これからも読んでやるよって言う優しい方、これからもよろしくお願いしますm(__)m

閲覧数:526

投稿日:2009/06/15 23:16:18

文字数:1,028文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました